賃貸借契約のおける連帯保証人の役割とリスク 不動産賃貸ブログ
八王子市、日野市の不動産会社ルームズバー代表 中川 貴義
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賃貸借契約の連帯保証人って何をする人?
賃貸物件を借りる際に必要となる「連帯保証人」。その役割をご存知ですか?
賃貸借契約の連帯保証人とは?知っておきたい役割と責任
賃貸物件を借りる際、多くの場合「連帯保証人」を求められます。
親や兄弟から頼まれて安易に引き受けてしまう方もいますが、実はこれ、非常に重い責任を伴う立場なのです。
今回は、連帯保証人の役割と注意点について詳しく解説します。
連帯保証人とは何か
連帯保証人とは、賃貸借契約において借主が家賃の支払いなどの義務を果たせなくなった場合に、
借主に代わってその責任を負う人のことです。
単なる「保証人」とは異なり、より強い責任を負うことになります。
通常の保証人との違い
通常の保証人には「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」があります。
つまり、「まず借主本人に請求してください」「借主には財産があるはずだから、
そちらから回収してください」と主張できるのです。
しかし、連帯保証人にはこれらの権利がありません。大家さんや管理会社から請求されたら、
借主と同等の立場で即座に支払う義務が発生します。
借主に支払い能力があるかどうかは関係なく、
請求された時点で応じなければならないのです。
連帯保証人の具体的な責任
連帯保証人が負う可能性のある責任は以下の通りです。
1. 家賃の滞納分 借主が家賃を支払えなくなった場合、その全額を支払う義務があります。
数ヶ月分が積み重なれば、数十万円になることも珍しくありません。
2. 原状回復費用 退去時に借主が原状回復費用を支払えない場合、連帯保証人が負担します。
壁の汚れや床の傷、設備の破損などの修繕費用が含まれます。
3. 契約違反による損害賠償 無断でペットを飼育していた、又貸しをしていたなど、
契約違反があった場合の損害賠償も対象になります。
4. 強制退去にかかる費用 借主が退去に応じない場合の法的手続き費用も、
連帯保証人に請求される可能性があります。
連帯保証人になる前のチェックポイント
連帯保証人を引き受ける前に、以下の点を確認しましょう。
借主の収入状況と職業の安定性
借主の人柄や責任感
家賃と借主の収入のバランス
契約内容と保証範囲の確認
保証期間(更新時も継続するのか)
特に、保証の範囲が無制限なのか、上限が設定されているのかは重要なポイントです。
最近の傾向:保証会社の活用
近年では、個人の連帯保証人の代わりに「家賃保証会社」を利用するケースが増えています。
借主が保証会社に保証料を支払うことで、保証会社が連帯保証人の役割を果たします。
この仕組みにより、親族や知人に迷惑をかけずに賃貸契約を結べるようになり、
大家側もより確実に家賃を回収できるメリットがあります。
まとめ
連帯保証人は、借主と同等の重い責任を負う立場です。
「親族だから」「友人に頼まれたから」という理由だけで安易に引き受けるべきではありません。
もし連帯保証人を頼まれたら、借主の状況をしっかり確認し、契約内容を十分に理解した上で判断しましょう。
また、借りる側の立場であれば、保証会社の利用も検討し、大切な人に負担をかけない選択肢を考えることも重要です。
賃貸契約は長期にわたる約束です。すべての関係者が安心して契約できるよう、
連帯保証人制度の本質を理解しておきましょう。
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